第81章 中島美奈に三発の平手打ちを食らわせた

三十分ほどして、小泉大輔が約束どおり警察署に姿を現した。

署長にまで話が上がっていたらしく、本人が直々に出迎えに来る。

応接用のオフィスへ通すと、署長は腰を低くして尋ねた。

「本日は……どのようなご用件で?」

小泉大輔はソファに腰を下ろし、長い脚を組む。纏う空気は、明らかに“上”の人間のそれだった。

彼は淡々と言う。

「現状、江口さんが罪を認めない。だから、私が直接来た」

署長の顔色が変わる。

「……小泉さんのお考えは?」

「私が本人に会う。段取りを」

短い指示に、署長は即座に頷いた。

「かしこまりました。すぐ手配いたします」

警察の動きは早い。ほどなくして江口里奈が...

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